(全体を撮った画像が無い!)

気がついた時から大木としてそこに有った。というのは可笑しな話だが、この木の幼木時代の記憶が全くない。そもそもスキーシーズンにしか訪れないという時代が長く続いたのだから仕方がないのだが。

先代が亡くなった時に、散骨の場所として前庭にそびえるこの樹の根元以外は思い付かなかった。我が家のメモリアルツリーである。

樹について私よりは知識のある妻も最初はホオノキかと思っていたらしい。ある秋、栗より大きな実がたくさん落ちていて、そこから「モチモチの木」に描かれている樹だという事が分かった。この実は昔から救荒作物として重宝されて来たという。アク抜きの手間を掛けて初めて人間が食べることが出来る。そのまま食べると口の中が出血で真っ赤になるのだとか。

この樹は樹形が美しく立派ではあるが、とにかく庭を汚す。大きな実はゴロゴロ毎年大豊作。大きな落ち葉と葉柄は「落ち葉」という情緒的なイメージからは程遠い。新芽の頃にはネバネバした昆虫のような殻にギョッとさせられる。そして花の今、地面いっぱいに白い花がらが雪のように降る。

白い?ちょっとピンクっぽくないか?2階の窓から双眼鏡でよく見てみたら、ピンクが混じっていて意外に可愛い花ではないか!

西洋トチノキは「マロニエ」。パリや銀座の街路樹としても有名だが、もっと花色は紅いそうだ。街路樹掃除はどうなっているのだろう?同情を禁じ得ない。