東の窓から見えるこの椿。枝が暴れて手が付けられないのを何とか宥めて、上から見ればドーナッツ状に剪定してみたのが今から七年前のこと。ドーナッツの穴の部分に生えていたのが結構立派な白樺で、偶然にしては上出来の景色に満足していた。(一年後、記録的な大雪でこの白樺は折れてしまい、首折れの樹が鎮座しているのはどうかとも思うが、キツツキの餌場になってもいるので黙認中である。)

さて、この椿だが、先代は「ヤブツバキ」と記録しているのにその連れ合い(つまり、私の母親)は「ユキツバキ」だと譲らない。白黒ハッキリさせようと我が妻が図鑑で調べてみたところ、「はっきりしないし、両者の合いの子まであるのよ…。」と気弱なご発言。まあ、どちらでも良いじゃないかと私なぞは開き直っていたのだが、つい先日、ご近所さんの一言で呆気なくこの論争に片がついてしまった。「お宅のユキツバキ立派に育ってるね〜。」そうなんだ!ユキツバキなのだ!再度図鑑で調べてみると、ユキツバキの特徴がはっきり出ているではないの!

花糸の鮮やかな黄色と言い、花弁の上部がくびれているところと言い、葉脈が透けて見えるところと言い…。迷う余地など無いように今なら思える。同定の難しさは、無知を自覚している上に慎重さが災いして決断出来ない…というところなのだろうなぁ。一方、地元の人はここらに生えているのはユキツバキと言い切れるだけの知見がお有りなのだ。迷う時は、図鑑より地元の人の意見が有効ということですね。

今、このユキツバキの実生苗が庭のあちらこちらで育っている。雪の重さに耐えに耐え、歪んだら歪んだ姿で生きていこうという強い強〜い意志を感じさせる雪国ならではの種だ。大事に育てて行こうではないか。