このコップの中の水は、ただの水ではないんですよ。

きのうはお天気が良かったので、庭の枝(えだ)ひろいをしていました。キッチンガーデンまで来たときに、雨がふっているような音がしたのです。音のするところをさがしてみると、ガーデンのすみに植(う)えてあるシモツケの上だけに水がビシャビシャと落ちていました。見上げると、なんと!シラカバの幹(みき)にキズがあって、そこから樹液(じゅえき)がながれ落ちているではないですか!

これは大変!

春が近づくと、木々は根から水をすい上げて、えだのすみずみまでとどけます。水がとどいた枝からは葉っぱが芽を出します。葉っぱで作られた栄養(えいよう)もこの水で全身(ぜんしん)にはこばれます。だから、この水は人間の血(ち)と同じものなのです。

もれているところにテープでもまいてあげたいのだけれど、高すぎてとても手がとどきません。人間の血は、しばらくするとかたまって傷口(きずぐち)をふさぎますね?木にもそんな仕組みがあるといいなあと思いながら見守っているところです。

ちなみに、シラカバの樹液にはキシラトールというものがふくまれていて、ちょっぴり甘(あま)いのよ。北の森の、今だけのごちそうです。